私の中で一番。緊張して眠れなくなるほどだったディプロマ卒業試験。
もう10年近く前のものですが、自分の軌跡としてUPしました。 卒業試験の録音です。全て聴くと30分以上あります。 プレッシャーから40キロ近くまで痩せてしまい、難曲といわれるラヴェルの夜のガスパールは、練習をたくさんやっていた頃の手でも、傷めやすく弾きこなすにも体力との戦いでした。 もうそこまで追い込まれての演奏はないからこそ、出来たのかもしれません。
同じくらいの長さの別プログラムを用意して、Aプログラム・Bプログラムのいずれかを一か月前に指定されて本番。
要するに並行して、仕上げたり暗譜していないと間に合わないですが、一人でリサイタルする時のプログラムを、というのがこうしたものになっているようです。
ずっとUPせずにいたのは、これ以上の演奏はもう出来ないかなと感じていたから。
時間的にも体力的にも、練習を同じようには出来ないですし。
今は、形を変えて、色んなことをやっていますが、いつか死ぬまでにもう一度だけ夜のガスパールの1曲目「オンディーヌ」は、演奏したい。
残念ながら、3曲目の「スカルボ」は、あのころでさえも超絶技巧&私に向かないタイプの曲で、もう演奏することはないと思う。。
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